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2009年09月09日 09:04
USAレポート(9月8日)

今日は4つのスケジュールがありました。さすがに疲れてホテルに戻ってきたら外出する気力が
ありませんでした(^^;)部屋で、昨日スーパーで買ってきたパンをかじって夕食です。

でもちゃんとレポートはしますね!

今日のセッションはすべてUniversity of Southern Maineのキャンパス図書館のミーティングルームで
行われました。今までもいくつか大学キャンパスに足を踏み入れていますが
ここは街、州の規模と比例してこじんまりした大学です。でも建物はどれもとてもきれいでした。

libraryoutside.jpg librarybuilding.jpg umsbanner.jpg 

最初のセッションはCommon Good VenturesというNPO。ビジネスの経営やITソリューションの
ノウハウや技能をNPO運営強化のために活用していこう、という、ビジネス分野とNPO運営分野の
橋渡しをしているユニークな団体です。
NPOは自分たちの事業運営に全勢力を注ぎがちで、どうしても経営面が弱い。そこで経営経験や
ノウハウをたくさんもったビジネス分野のエキスパートに、ボランティアで時間と知恵を提供してもらい、
CGVが"ここは成長可能性と社会に与えるインパクトが大きい"、と評価した団体(NPO)に対して
必要な経営ノウハウを提供するアレンジを行っていきます。

発展可能性の高いすぐれたNPOの経営面をサポートすることで、そのNPOが思う存分
社会貢献をしていくことを支援し、自分たちも社会貢献に寄与する、というのです。
なるほど、日本にはないモデルですね。
経営の第一線から引退した団塊世代の人たちの時間と知恵をNPOに活かす形に事業化できれば
日本でも実現できるモデルになるのではないでしょうか。

commongood.jpg room.jpg

Common Good Ventures  http://www.commongoodventures.org/

続いてはメイン州のNPO協会、といった感じの組織、Maine Association of Nonprofits
(http://www.nonprofitmaine.org/)。 Executive Directorのスコットさんからお話を伺いました。
メイン州にはNPOと位置付けられるかなという団体が約2000はあるそうです。そのうち500団体が
加盟しているというからかなり大きな共同体です。

MANPO.jpg

日本のこうした共同体と大きく違うなぁと思ったところは、メンバーベネフィット(団体メンバーの
共益)を高めることを一番に考えて、たとえば加盟NPOが単独ではなかなか整備できない
職員の保険や退職制度、オフィスレンタルや物品の共同購入(安価で購入できるように)
といったベネフィット創造のための活動を多く行っていることです。
このメンバーベネフィットを高めていけば、自然と加盟団体は増え、メンバーシップフィー(加盟料)
という収入源も安定して確保できるのでこの組織のSustainability(永続性)につながる、というわけです。

午後からは3つのNPOでボランティアマネージメントに携わっているスタッフの人たちから
ボランティアマネージメントについての話、それからボランティアとしてそれらの団体にかかわっている
人たちから、なぜボランティアをするのか、というテーマでパネルディスカッションがありました。

paneldiscussion.jpg panelists.jpg volunteers.jpg

ボランティア募集の方法などは私たちがやっていることとほぼ同じで、Facebook やTwitter などインターネット
メディアの活用の幅が広いなぁという感じ。
深く考えさせられたのは、自分たちのプロジェクト推進を考えながらも、ボランティアトレーニング、
ボランティアニーズ・関心の把握、モチベーションアップのためのサポート(ボランティア活動の
書面化やボランティアとのコミュニケーション、感謝の表明、貢献を認めることなど)に多くの時間と
労力をさいている、こと点です。ディスカッション後のブレイクに友達とも話していたのですが、この
「本来事業の推進」と「ボランティア活用への投資」のバランスをどう取っていくか、はどのNPOも
持っている悩み。本当に難しいところ。でもここをうまくやっている団体が組織として成功して
永続していける秘訣にもなるんだと思いました。

【おまけ1】
今日は一日中大学キャンパスで過ごしたのでお昼は学生食堂でいただきました(^^)
日本の大学と似たような雰囲気でしたよ。良いなと思ったのは食堂の長い机、イスだけではなくて
ソファーがランダムに置いてあったりビリヤード台が置いてあったりして学生たちが
リラックスして過ごせる雰囲気だったこと。ランチもオーダー後に調理してくれてなかなか美味しかったです。

unicafe.jpg unicafe2.jpg unicafe3.jpg unicafe4.jpg

【おまけ2】
ここ数日、オバマ大統領が全米の学生にむかってメッセージを届ける、というので
賛成派、反対派の意見がメディアに取り上げられていました。
反対派の主な主旨は、「政治的なメッセージが含まれているかもしれない大統領のメッセージを
子どもたちに直接届けるのは危険だ」「子どもたちに伝える責任は親が持つべきで直接メッセージだなんて
とんでもない」といったもの。自己主張が強い、とステレオタイプ化されやすいアメリカ人で、
確かにその通りなんですが(^^;)、自己主張ができるということは、まずその前に、”自分の考えを持っている”、
と言うこと。今回の反対派の主張を聞いてみても思いました。

この反対派の人が言っているような「どんなメッセージが伝えられるのかわからない」という慎重論もあって、
学校によっては大統領メッセージを子どもたちに聞かせない、という措置をとったところもあるようで
賛成派の人にしてみれば、「子どもたちの聞く権利を大人がコントロールするなんてなんてこと!今日は
学校を休ませて自宅でインターネット中継で大統領メッセージを聞かせます」・・・となるらしい。

何はともあれ、こうした数日間の論戦があったせいかはわかりませんが、今朝の新聞には
"今日の大統領の全米の子どもたちへのスピーチ"という全文の原稿が掲載されていて
内容を知ることができました。
(ホワイトハウスのウェブサイトで読めるので皆さんもぜひ読んでみてください↓)

http://www.whitehouse.gov/MediaResources/PreparedSchoolRemarks/

現役の大統領が全米の子どもたちに向かってメッセージを送るというのは初めてのことで
画期的なこと。その歴史的なメッセージが今日の正午、インターネットを介して届けられたそうです。
オバマ大統領の、子どもたちの教育にかける熱意が伝わってきて、私は感激しました。

学校、教師は子どもたちの学びをサポートする、大人たち政治家も最高の教育環境を
与えられるように整備する、親も親の責任として子どもたちの教育機会を保障し支援する、
だからあなたたち自身が学ぶこと、学校に行くことをあきらめずに努力しなさい、そうすれば
道はきっと開けます。あきらめてはいけません、自分がそこでギブアップするということは
すなわちこの国をダメにすることになるんですよ、と
こんな感じのメッセージです。
自分の生い立ちや奥さんの家庭のことなどにも触れられていて、そのせいか、オバマ氏の
本心からのメッセージなのではないかなと思って読みました。

昨日はLabor Dayということで逆風にあおられている保健制度のことについて、その制度の正当性、
必要性を改めて主張し、やるぞ!というものすごく力のこもったオバマ大統領の決起演説をテレビで
みたのですが、スピーチのうまさは本当に鳥肌が立つくらいうまい。ジョークも交えながら
お笑い芸人が漫談をしているような”うけ”、かと思ったら最後はこれでもか、というくらい聞いている人を
奮起させる言葉での攻め、ですもんね。
このリーダーシップ、人を動かす力があるからこそ、大統領なんだなぁと。しみじみ思いました。

長くなりました・・(^^;) 今日はこの辺で。(香)





コメント

いよいよ研修も終盤ですね!
ボランティアのマネジメントに関してはなかなか学んだり考えたりする機会がなかったので、ご帰国後にお話がお聞きできるのを楽しみにしています☆☆ 事務局もだいぶ涼しくなってきましたよ♪

オバマ大統領の演説も読みました~ 熱いメッセージで感動しました。学生向けなのに、自分のmotivationも上がりました↑↑
リズムも良くて、やっぱり演説上手いですね。




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